ニコチン依存のレベルとは?
ニコチンには依存性や中毒性があります。
ただ、依存のレベルというのを調べるツールがあるようです。
ニコチン依存症のスクリーニングテスト「TDS」というものです。
<ニコチン依存症のスクリーニングテスト「TDS」について>
[参考文献]Kawakami N, Takatsuka N, Inaba S, et al: Development of a screening questionnaire fortobacco/nicotine dependence according to ICD-10, DSM- Ⅲ -R and DSM- Ⅳ . AddictiveBehaviors, 24: 155-166, 1999.
保険適用の対象患者を抽出するために実施するニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)は、WHO の「国際疾病分類第 10 版」(ICD-10)やアメリカ精神医学会の「精神疾患の分類と診断の手引き」の改訂第 3 版および第 4 版(DSM-Ⅲ-R、DSM-Ⅳ)に準拠して、精神医学的な見地からニコチン依存症を診断することを目的として開発されたものです。このテストは 1998 年度の厚生省の「喫煙と健康問題に関する実態調査」でも用いられています。
このテストは、下記の 10 項目の質問で構成されています。「はい」を 1 点、「いいえ」を 0 点とし、合計得点を計算します。質問に該当しない場合は、0 点と計算します。TDS スコア(0~10 点)が 5 点以上をニコチン依存症と診断します。このテストは日本人を対象に信頼性と妥当性の検討がなされており、WHO の統合国際診断面接(WHO-CIDI)を用いた ICD-10 の診断結果を gold standardとした場合の TDS の感度は 95%、特異度は 81%と報告されています。ファーガストロームのニコチン依存度指数(FTND)は生理学的な側面からニコチン依存症の程度を簡易に評価するためのスクリーニングテストとして、国際的に広く用いられていますが、FTND の旧版である FTQ と ICD-10 との相関は TDS に比べて低く、精神医学的な立場から薬物依存症としてのニコチン依存症をスクリーニングする場合は TDS を用いるのが望ましいと考えられます。
設問が10項目ありその解答の合計点数が5点以上だとニコチン依存度があるということで精神医学的にも有効性があるということらしい。
その設問とは
設問内容
はい 1 点 いいえ 0 点とカウントして
問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5. 問 4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
合 計 〇〇点
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
自分で設問に答えてみると、
7点
なかなか依存してるんですね。。
改めてですが、喫煙はニコチン中毒で、精神疾患としても捉えられるというのが
本当にショックです。